ジョブズの命日にAppleの1年を振り返る

10月 5th, 2012

早いものであれから1年ですか。

朝ニュースを聞いた時は、覚悟はしていたもののショックが大きく通勤途中は泣けてどうしていいのかわからず、茫然自失でAppleストアに行って、
香典代わりとか訳の分からない理由で気が付いたらiMacとThunderboltディスプレイを買ってたり、動揺しまくりだったのが昨日のように思い出されます。

ジョブズがいない時期からのAppleユーザですが、ジョブズ復帰後のApple無くして今の自分がないので、これからどうなるんだろとかなり不安になりました。

クックはどれくらいやれるのかとか、このまま失速してAppleが無くなってしまうのではとかいろいろ考えました。

ただその不安は今ではほとんど無くなりました。この1年、ジョブズが亡くなる以前となんら変わってい無いからです。

サムスンやGoogleとの対決姿勢をみても、

ジョブズは生きているのではないか…

と思えるほど何も変わっていないという印象を受けます。唯一違うと思えるのは、発表の場にジョブズがいないことくらいです。

晩年、ジョブズは結構な期間病床に伏せていたので、ここ数年はクックが指揮を執ってジョブズは実はそれほど仕事をしていなかったのではと推測します。もちろん重要な決断はしていたでしょうが、来たるべき日に備えてあえて多くのことはしなかったのではと。

その流れでクックがそのまま受け継いでいたからこそ、これほどスムーズに交代できたのではと思います。

この1年に出た製品を見てもどれも魅力的だし、相変わらず並んで買いたくなる素晴らしい製品が登場しています。

これはジョブズの遺産ではなく、ジョブズの血がしっかり受け継がれているからこそだと思います。

それまでも優秀なスタッフがあってのことで、全てをジョブズだけでやり遂げたものでは無いから急には変わらないというのはありますが、

むしろ、ちょっとした失敗も「ジョブズがいないから」という批判に繋がってしまう中で、クックはとてもうまくAppleと言う巨艦を操縦しているように見えます。

ここ数年、頭と体はクック体制でジョブズは顔だけをやっていたからこそ、この1年変わらないAppleなのだと思うのです。


マップアプリの件など、ジョブズがいないからこうなるという批判がよく見受けられますが、ジョブズの時代もおかしなことがけっこうあって、マップアプリ程度のことは長年のユーザからしたら些細なことです。

今出したら「ジョブズがいたらこんな製品は出さなかった」と言われそうな製品がジョブズ時代にも山ほどあります。w

古い話では、G4 Cubeのモールドライン問題、
.Macがいきなり有料(年9,800円)になったり
掃除機並みの轟音を発したPowerMac G4 Quicksilver
幻のiPod Hi-Fi
横に伸びた第三世代iPod nano
Ping
MacBookというネーミングなんかも、今やったら「Apple終わった」と言われてることでしょう。


何かをすれば「ジョブズがいないから」という批判はこれからも受けると思いますが、偉大なる経営者を生で見てきたさらに優秀な人達が今のAppleを運営しているわけで、当分変わることはないでしょう。


Appleの顔がジョブズからスタッフ全員になった。そんな1年だったと思います。
そうなるようにうまく世代交代を進めたジョブズはまた偉大なる経営者だとヒシヒシと感じる一周忌です。

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16 Comments

  • Slow Café

    10月 th, 2012 5:04 PM

    Appleへの思い入れがひしひしと伝わってきます。音の大きいQuickSilverはコチラで健在です。

  • かむ

    10月 th, 2012 5:28 PM

    Slow Caféさん
    QuickSilver現役ですか!?
    うるさいですが、OS9がネイティブで走るいいマシンです。

  • Kawa

    10月 th, 2012 6:48 PM

    爆音だったのはQuickSilverじゃなくてその後のMDDですね。
    ドライヤーかと思うほどの爆音でしたが、なかなかかっこよかったんですよね〜。

  • bolacha

    10月 th, 2012 7:09 PM

    リーダーの最後の大仕事は権限の委譲だと思うんですけど、それがほんとうにうまくいったんでしょうね。ジョブズは失敗作もいっぱいつくったけど、最高の作品はAppleそのものだったと思う。まあ、個人的には失敗作のなかにもすきなものが結構あったりして。

  • KHOO

    10月 th, 2012 7:10 PM

    1周忌にジョブズを偲ぶ記事がたくさん書かれてますけど、一番素晴らしい記事だと思います。さすがかむさん、伊達に並んでるわけではないんですね。

  • かむ

    10月 th, 2012 7:13 PM

    Kawaさん
    QuickSilverは出てすぐ買ったので間違いないですw
    MDDまで爆音で,G5がえらく静かだったのが印象に残ってますね。

  • かむ

    10月 th, 2012 7:16 PM

    bolacha さん
    ですね。Appleをここまでにできるスタッフを集めて実行したというのが実際でしょうか。
    相当に口うるさく妥協を許さないので部下は大変でしょうけど
    その割に失敗もあったり、世界を動かせたり楽しかったと思います。

  • HIYO

    10月 th, 2012 7:55 PM

    愛だなぁ、愛。
    記事に愛が溢れてるよ。

  • かむ

    10月 th, 2012 8:39 PM

    KHOOさん
    ありがとうございます。
    忍んだような、今のAppleを称えたような感じになっちゃいましたが
    まだまだ並ばせていただきますとも。

  • かむ

    10月 th, 2012 8:40 PM

    HIYOさん
    これからも年3回は並ばせてもらわないとねw

  • t0mori

    10月 th, 2012 2:51 AM

    動揺しててもブレないかむさん、そこに痺れる憧れるぅ

    iPodHi-Fi、今だにうちでは現役です。

    マップの件はまったく同感。クックが謝った事の方がよほど違和感でしたよ。
    寧ろ、ジョブズだったらどんな現実歪曲をしてくれたんだろう、と想像しました。だから林檎信者は……と言う揶揄が聞こえてきそうですけどね。

  • かむ

    10月 th, 2012 3:19 PM

    t0moriさん
    Thunderboldディスプレイを買おうと思ったのですが,
    ThunderboldポートがあるMacを持ってなかったので
    iMacまで買うという泣き面に蜂状態でしたw

    なるほど。
    ジョブズだったらなんて言うのか、エントリしてみたくなりました。

  • anna_rouge

    10月 th, 2012 5:59 PM

    素敵な追悼文です!
    本当にこの1年、過ぎてみれば仰るように、ジョブズのプレゼンがないだけで、Appleには危ぶんだようなところはありませんでした。周到で入念な準備−Xデーを見据えた、かもしれない−を整えたことに改めて敬服します。
    寂しい、でも今も手の中で、目の前で、“彼”は生きています、ね。

  • かむ

    10月 th, 2012 7:58 PM

    anna_rougeさん
    いないことが一番寂しかったりしますが,
    ジョブズのDNAはしっかり受け継がれているので、
    いないのにいるような気にさせてくれるのだと思います。

  • akibyon

    10月 th, 2012 8:08 PM

    680×0からPowerPC、PowerPCからIntelでスムーズにCPUを移行してたことを思い出しました。

  • かむ

    10月 th, 2012 8:21 PM

    akibyonさん
    確かにそうですね。PoerPC移行あたりはジョブズはいませんし
    時代が今ほどPC依存してなかったのであれですが、
    Intelへの移行は大きな変化でしたが、割とスムーズでしたね。